前編ではなぜ失敗が怖いのか、そして失敗を怖がり続けるマインドでは大損をしてしまうことをお伝えしました。
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後編では失敗を怖がらなくなるためにすべきことを語ります。
失敗が怖いあなたへの処方箋…次の4つを実践してみよう
1.失敗は成功の反対ではないと意識する
プロ野球で複数の弱小球団を優勝に導いた実績を持つ野村克也監督の名言に
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があります。
成功には様々な要素が偶然に絡み合って生まれることもあるが、失敗するには必ず理由があるという意味です。
失敗は「期待した通りの結果が出ないこと、しくじり」という意味ですが、何もしくじらなかったからといって期待に沿った結果が出るとは限りません。
でも何もしなければもちろん成功はありません。つまり「成功」の反対は「何もしないこと」「何も作り上げないこと」なのです。
成功するために必要な「生きた情報」こそ失敗で得られたものなのです。
2.失敗により起こりうる最悪の状況を想像する
失敗を怖がるのは「自分にとって都合の悪いことが起こるから」という気持ちです。
でも物事にはメリットもデメリットもあります。思い浮かぶメリット・デメリットを紙にでも書き出してみると良いでしょう。
その中で最も悪い結果・デメリットは何かを見つけ、本当に悲劇的な事なのかを考えます。メリットと比較すると、ほとんどが大したことではないのに気づきます。そうすると心理的なハードルが下がります。
3.完璧主義をやめる
自分の「~すべき」という常識って、意外と他人には「そうなの?」って思われることが少なくありません。気にしすぎて妥協なく100%をいつも見せていると、ロボットではあるまいし疲れ切ってしまいます。
「~すべき」だらけでがんじがらめになることこそ、本来の自分が出せません。ありのままで勝負しましょう。
それでもありのままを出すのがどうしても嫌ならば、「いつも成功していると逆に成功が当たり前になって、得られる情報が減り油断するんだ。だから失敗した方が良い。」と開き直るくらいの方がよいのです。
4.何のために行動すべきかを考える
難題を前にして失敗を怖れ、足がすくんでしまうのはよくわかります。そんな時にもともとの目的を考えて行動してみると良いでしょう。
成果をあげたいという本来の目的ではなく、自分が傷つきたくないなどのネガティブな目的にすり替わっていませんか?原点に立ち返って考えましょう。
プライドを捨てて謙虚になろう
成功し続けることは、はっきり言って奇跡的なことです。どんなに最強と言われる偉人たちも多くの失敗を積み重ねてきました。
それなのにいったん失敗したからといって本当にすべてを失うというのでしょうか?得られるものは何もないのでしょうか?
失敗を必要以上に怖がるあなたは「そんなに偉い」ですか?「すごい人」なんですか?
かつて失敗を怖れ続けていた僕は、当然凡人です。なのに人の力を借りることを良しとせずプライドだけは高かったです。いっぱい失敗しなければ明るい未来に進めないことを40代にして知りました。
失敗が怖いと悩むあなたも「失敗を楽しむ」という度量を持ってみませんか?