【前編】失敗が怖いあなたは大損!足を引っ張る失敗の正体とは?

失敗が怖くて頭を抱える

あなたは、失敗が怖いタイプですか?それとも失敗を気にせず、試行錯誤しながら挑戦を楽しむタイプですか?

僕は失敗が怖いタイプです。

しかし、会社やプライベートでいつもびくびくするなんて精神状態に良くはありません。

失敗を怖がるままで本当にいいのでしょうか?僕自身への戒めの意味も込めて考えてみましょう。

失敗が怖くて行動できない人は大損をする!

成長のチャンスを逃し、成功から遠ざかる

僕は学生時代まで多くの人生を「何もしない」というスタンスで送ってきました。

いじめられないように存在感を消そうとしたのがきっかけでしたが、「どうせ自分には無理だ」「うまくいくはずがない」

だから無駄な体力を使いたくないとチャレンジをあきらめるようになったのです。

何もしなければ、得られるものもありません。現状維持がせいぜい。変わらない現状で、成功など夢のまた夢です。

おくびょうになり、他者から頼りにされない

成功体験がないと挑戦におくびょうになり、他者からは積極性の評価が下がります。

差し障りのないことばかりに手を出すことから、任される仕事が減り、周りからは存在感が薄い人扱い。困ったときでも助けを借りづらくなります。

自ら心のハードルを上げ、自己肯定感がどんどん下がる

完璧主義に陥り、いつも「間違えられない」というプレッシャーは大きく、マイナス点ばかりを気にして、できない自分を責め、自己肯定感が下がってしまいます。僕も最近まで自分のことが大嫌いでした。これがひどくなると「自分はダメ人間だ」と抑うつ状態になりかねません。

なぜそんなに失敗が怖いのか?

自尊心

周りの大人たちが失敗を許さなかった

日本は特に失敗を許さない風潮が強い国だとよく聞きます。

親や先生、会社の上司が「できて当たり前」の姿勢で批判し、失敗により迷惑をかけることを悪く言い、言われた側は委縮して、挑戦する意欲を失います。

僕は昔、父親がしたある発言を今でも忘れていません。

僕:「この人、すごいね!ホームレスから立ち直って年商100億にまで大きくするなんて」

 

父:「でも、一回会社を潰して失敗したんだろ?その程度の男だ。失敗はダメだ。しかもホームレスなんてありえない」

会社役員の父から見ると、確かに会社を倒産させ従業員が苦しんだことは許せないかもしれません。しかし、変化の激しい世の中、経営を誤ることもあるのではないか…。起業しても1年で6割は潰れる社会。一度絶望を味わいながらも腐らず一念発起して会社を成長させるなんて容易にできることではありません。

こうした減点主義思考の父親に息苦しさを覚え続けました。

失敗を見られることで評価を下げたくなかった

「できて当たり前」なら、失敗して責められる姿を周囲に見られるのはとても恥ずかしく感じます。

完璧主義者にとって自分への高評価を維持することが自信の源。だから評価が下がることを必要以上に恐れてしまう傾向が強いのです。

自分のプライドを傷つけたくなかった

完璧主義者によくあるのは、小さい頃成績が優秀だったこと。いつも高得点な自分自身も「自分はできる。できて当たり前。」と妄信するようになりがち。

ところが失敗することで「こんなはずじゃない。」と自分を責めます。

厳しい自分に責められるが、次に「これが自分だ」とアピールできるものがないので傷ついてしまう。それが耐えられないのです。

失敗の正体は「ただの思い込み」・・・マインドセットを改めよう!

思い込みを捨てる

そもそも「失敗」「成功」とは何を指すか

失敗とは「期待した結果にならないこと」「やりそこなうこと」「しくじり」という意味です。

実は、失敗の程度こそ重要であって、失敗することが悪というのではない。

かつての僕も含めて、ほとんどの人が「失敗」の反対は「成功」と考えていることが問題と思います。

僕は「成功」の反対は「何もしないこと」「何も作り上げないこと」と考えるようにしています。

成功するためには戦略・戦術も必要ですが、これらを練り上げるためには情報が欠かせません。失敗こそ「生きた情報」なのです。

怖がっているものは失敗ではなく、自ら作り上げた「虚像」

失敗は自分が汗水たらして得た情報の宝庫です。本来なら喜んでも良いものをなぜ怖れるのか。

実は怖がっている対象は「失敗」ではなく、自らが生み出した虚像、思い込みなのです。

「~に違いない」と思い込んで作った仮説で自分を追いこみ、しまいには押しつぶされるのです。

でもその仮説って何%の確率で起こるのでしょう?まるで「失敗するぞ、失敗するぞ」と自分自身を縛り付け洗脳しているようにしか見えません。

的確な情報を多く持っている人ほど成功に近づくことができます。初心者なほどハードルは高くなります。だから行動しなければ情報を得ることはできません。大事なことは思い込みにとらわれず、冷静に情報を蓄積していくことです。

繰り返します。失敗は自分だけが得られた貴重な「生きた情報」なのです。

自分のマインドセットを知り、新しく変えよう!

かつて接客の仕事をしていた僕は、来る客、来る客一人一人が怖くてたまりませんでした。

話が通じるか、未熟な自分の行為でお客さんを怒らせたりはしないかなど不安もいろいろです。

嫌味をいわれたり、商品を思いっきり投げつけられたり、警察が来る騒ぎになったり…。

それでも次第にお客との相性がわかるようになったり、失敗したことをお客にしないと「失敗ノート」を作ったり、そうしていくうちに指名が来るようになり、自信につながり、胸を張って自分流の接客を行い、12か月で7回、月間の賞賛の声に取り上げられ、会社に表彰されるまでになりました。

失敗を分析し挑み続けたら、小さな成果が大きな喜びに変わり、自信につながる。そして自信が勇気を生み出す。サイクルのようにまわって実績を残すことができました。

我々には思考の癖「マインドセット」があります。それを理解し、良いマインドセットを身につけませんか?後編では失敗への対処法についてもっと具体的に話していきますので、楽しみにしていてください!

関連記事【後編】失敗が怖いあなたが実践すべき4つのこと