生きていくうえで悩みや疑問はつきもの。
自分でいくら考えても堂々巡りをしてしまう…
迷い続けるくらいなら、早く解決させてスッキリした方が良いですが、そんな時、誰かに相談しますか?
一人わが道を行けるタイプであればまだ良いけれど、
「いやぁ、相談できる人がまわりにいないんだよなぁ」と、
ただ悩みを抱え込んでしまうのはあまり健康的ではありません。
相談相手はそもそも必要なのか
僕はかつて「相談相手など必要なく、自分で考えれば済む話」と考えていました。
なぜなら自分の考えに対して「ああでもない、こうでもない」と常識ばかりを振りかざされ、行動を縛られると感じ、結局相談しても無意味だと思えたからです。
相談相手はまず自分の発言に責任を負うわけでもないし、わずらわしかったです。
でも困難に直面した際に、それが自分のレベルでは到底太刀打ちできない危機の場合、対処しようがなく致命的なダメージを受けたり、会社のようにチームで行動する場合、どんなに正しかったとしても自分の独走が周りの不興を買います。いたずらに自分を抑えるのはよくないけれど、他者と同じ方向を向いていることを確認する必要はあります。
そんな時には、やはり相談は必要なことだと思うようになりました。
相談相手がいない理由
相談したいのに相談できる相手がいないのはなぜか?
かつての自分を照らし合わせて考えてみました。
・自己肯定感は低いのにプライドだけは高い
・自分が相手の役に立とうという意識に乏しい
・嘘をつきやすい
・すぐ答えを求めようとする
つまり自分に全く自信も余裕もなく、ひたすら傷つくのを怖れて、人間関係をうまく築けていないことが原因ではないでしょうか。
相談相手は誰にすべきか?
「参謀」「調整役」「師匠」のいずれかを味方に!
・参謀タイプ~様々な知恵・アイデアを親身になって授けてくれるタイプ
・調整役タイプ~自分と相手の間に入ってお膳立てをしてくれるタイプ
・師匠タイプ~豊富な人生経験から、厳しさや味のあるヒントを教えてくれるタイプ
自分に一番足りないなと思うところからタイプを決めるとよいでしょう。
相談するまでの過程…小さなことでいいので「give」を積み重ねる
積極的に相談したい相手とコミュニケーションを取っていきましょう。いきなり相談されると相手は身構えてしまいますから。
ここで持っておきたい意識は「相談は相手の貴重な時間を借りること」です。対象の人だって様々な案件を抱えていたり、プライベートも大事にしています。なので自分の利益優先で考えるのではなく、まずはどんな小さなことでもよいので相手を助ける「give(惜しみなく与える)」の精神で接することが必要です。
積極的に仕事を分担して手伝うのは一つの選択肢です。
親密度や信頼感は格段に上がっていきます。そうするとにじみ出てくる相手のオーラがわかってきます。「一緒に考えようと親身になってくれるか」「自分と同じ高さの目線で考えてくれるだろうか」という視点で相手を見極めてください。
相談する時に必要なこと2つ
質問する前に自分の考え・意志を確かなものにしておく
相談相手が一番困るのは、自分の方向性もなしにすべてを相談相手に丸投げしてしまうことです。
悩みを打ち明ける前に自分の考え・意志を明確にしておきましょう。
できる限りフルオープンで臨む、その時の反応を見る
実のある相談とは「人間性と人間性がぶつかるガチンコ勝負」だと僕は思います。
ガチンコ勝負を挑むには適当に身をかわすような態度はふさわしくありません。そうでなければ当たり障りのない返答に終わってしまいます。最大限自分の人間性を伝えることが相手の心を動かします。
嘘をつかず、相手が考えるうえで必要な情報はすべて出す。
人間性をぶつけられた相談相手は、一瞬ひるむでしょう。
でも真剣さ、ひたむきさが相手に心の扉を開かせ、積極的なアドバイスをもらえるかもしれません。誠意のある人であれば、あなたに向き合ってくれるはずです。
頼ることは悪いことではないが、依存を分散させよう
人に迷惑をかけてはいけない・・・
これは正しいようで実は生きる選択肢を狭める考え方だと感じます。
世の中は「持ちつ持たれつ」。例えばインドでは
「生きていくなかで誰かに迷惑はかかってしまうものだから、人のことも許してあげなさい」と教えるそうです。
成功ばかりの人生ではなく、失敗を当然繰り返せば、人を巻き込んでしまうことは当然ありえます。こうして迷惑をかけながらの人生を送るのですから、相談して頼ることは小さな迷惑に過ぎません。
相談をして最後に決めるのは自分ですが、正しい方向に正しい努力をしないと報われません。信じる者同士で得意分野の知恵を共有しながら行動することは一番の近道。でも一人に依存は禁物。すべてには精通していないし、相手も疲れる。
だから「相談内閣」を作って分散して頼りませんか?
最初の相談相手の人脈を生かしながら、分野ごとに精通している人を頼れる存在(大臣)として新たな関係を作る。繰り返すことで厚みのあるチーム(内閣)が出来上がると、自分の知識・自信も格段に増し、最短距離で成功に一歩も二歩も近づけるはずです。