ありのまま横丁~第5回放送アーカイブ(2023.7.2)

第5回・第6回は「共感とありのまま」をテーマにお送りします✨
共感という言葉に皆さんはどんなイメージを持っているでしょうか?
実は同調、賛成することばかりが共感ってわけではないというお話をしています。

僕は、人は違っていい。違いを諦めないという価値観を大切にしています。みんな異なる背景や経験を持っているため、多様性を尊重し、互いに理解し合い協力し合うことが必要だと考えています。

しかし、相手を優先する一方で、自分を抑えがちなことはありませんか?


自分を大切にしながら相手を大切にする力こそが、共感の鍵です。

・怒っちゃだめだ、泣いちゃだめだ、と自分を抑え続けると、自分の気持ちがわからなくなっちゃう
・もう一人の「氷漬けの自分」の願い
・「エンパシー」は相手を理解しようとする「共感」、主体は相手
・自分はこう思っている、という事を受け止めることが「ありのまま」

パーソナリティ:添暖(ハルヤ)
ゆめのたね放送局レッドチャンネル
「ありのまま横丁」番組ホームページ

毎週日曜日 16:30~17:00
*2週目・4週目は再放送です

ゲスト:日本エンパシー協会事務局長 金谷 香代子 さん(おかよん)

放送内容の文字起こし


ハルヤ:今回のテーマは共感とありのままについてです。
今日のゲストは一般社団法人日本エンパシー協会事務局長の金谷佳代子さんです。
普段はおかよんと呼んでいます。

おかよんの自己紹介

おかよん:私は、普段は学童保育の職員として働きながら、子どもたちと遊びながら心の声を聞いたりしています。また、エンパシー協会では事務局長を務めています。

私は、世界中に「いらない人はいない」という思いから生まれてきたことに感謝し、生きづらさを抱える人やコミュニケーションに悩む人、自己理解を深めたい人など、さまざまな方に共感を広める活動をしています。


学童保育は、主に小学校から帰ってきたお子さんをお預かりする場所で、特に1年生から3年生の子供たちを対象にしています。この頃の子供たちは成長やトラブルがありながらも、そのありのままを受け入れてくれる姿勢がとても嬉しいです。

おかよんがエンパシー協会に入った理由


日本エンパシー協会は、講座を提供しており、生きづらさやコミュニケーションの悩みを抱える人々、自己理解を深めたい人々を対象に、共感や傾聴に焦点を当てた講座を開催しています。

ハルヤ:おかよんがエンパシー協会に入ろうと思った理由について教えていただけますか?


おかよん:エンパシー協会に入ろうと思ったきっかけは、理事長であるせっちゃんが開催していた共感者講座を受けたことから始まります。私自身の幼少期において、家族の関係があまり良くなく、自分の気持ちを抑えて生きてきた経験がありました。


その結果、自分自身を理解することが難しくなり、何のために生きているのかという疑問を抱えていました。共感者講座を受けることで、自分の心に向き合うきっかけを得ることができ、自分を受け入れることの大切さを実感しました。
これが、エンパシー協会への参加を考えるきっかけとなりました。


自分自身と向き合う過程は、確かに辛いものでした。その辛さは一人では乗り越えられなかったと思います。

周囲の人々や協会の仲間など、さまざまな方に支えられてきました。特に辛い時には、その辛さを一旦横に置いて、自分を振り返ることにしました。自分自身を嫌いになることなく、再び前向きに取り組む気持ちを持ちました。

例えば、自分の中に湧いてくる怒りの感情についても、「なぜこんな気持ちが湧いてきたのだろう」と少しずつ探っていきました。

ハルヤさんもおっしゃっていましたが、向き合う過程は確かに少しずつの勇気が必要ですし、タイミングも重要だと思っています。周囲とうまく調和しながら生きていける人々も素晴らしいですが、何か違和感を感じたり、生きづらさを抱えている人々は、そこに手がかりがある可能性があります。


だからこそ、一人だけでなく、多くの人々に支えてもらうことが大切だと思います。自分のペースで向き合っていくことをお勧めし、無理せずに自分自身を見つめていってほしいと思います。そのタイミングと、他人への頼りが、自分を理解し、受け入れる力を強化することにつながるのです。

共感の意味とイメージ


おかよん:共感について、皆さんが持っている一般的なイメージとは異なる側面があるようです。多分、皆さんが一般的に思っている共感は、人と同調したり、インターネットで調べたりすることで、相手の気持ちを理解したり、友人が泣いている時に一緒に感情を共有したりすることを指すことが多いと思います。

これらが共感のイメージとして一般的に広まっている部分ですが、実は共感にはそれ以上の側面が存在します。

シンパシーとエンパシーの違い


おかよん:エンパシー協会は、共感を2つの異なる側面に分けて定義しています。

先ほど私がお話ししたのは「シンパシー」と呼ばれる共感です。もう一つの側面が、協会の名前にもなっている「エンパシー」という共感です。エンパシーとは、相手を理解しようとする共感であり、自分自身が体験したことでなくても、相手の立場や思いに寄り添おうとする姿勢を指します。


シンパシーとエンパシーの違いは、主体性の位置にあります。シンパシーは、「私も分かる」という主語が存在する一方で、エンパシーは相手に主体性を渡すことで、相手の感情や価値観を理解しようとする姿勢を表します。

ハルヤ:例えば、共感を学んだ後、私自身の人生や人間関係にどのような変化が起きたのか、というエピソードがあれば教えていただけませんか?


おかよん:もちろんです。私は自分自身を十分に理解していなかったため、共感という概念によって、他人への共感だけでなく、自分自身にも共感を向けることの大切さに気付きました。自己理解を深める過程で、日常的に感じるさまざまな感情に丁寧に向き合うことで、過去の喜びや幸せ、そして自分が求めていた感情が明らかになりました。


例えば、コーヒーを飲む瞬間に感じるリラックスや幸福といった感情が、自分自身のニーズや欲求を示していることに気付きました。このような自己理解を通じて、自分と向き合うことで広がる世界や共通の宇宙的な感覚に触れることができました。

これが、共感を学んだことで私の内面に生まれた変化であり、宇宙の広がりを感じることができるようになった最も大きな変化です。

発達障害と共感


ハルヤ:僕は発達障害であるADHDとアスペルガー症候群(ASD)を抱えており、実は最も苦手なことは相手の思いを感じ取ることです。自分のこだわりや正しさを重視する傾向があり、自分の尺度で物事を話すことがありました。


しかし、共感という概念に触れ、相手にもさまざまな思いがあることを理解し、その実践を通じて接し方が変わりました。まだ自分にとっては課題が残っている部分もありますが、それでも変化は大きいと感じています。
他の人と同じように、僕も共感を学びながら成長しています。

「ありのまま」に感じること


おかよん:「ありのまま」という概念について、私の中で考えてみました。
怒りを感じる瞬間に、大声で感情を表現することやドアを閉めることが、必ずしも「ありのまま」ではないと思います。


私自身が幼少期に、怒ってはいけないと思っていた時期がありました。しかし、怒りを感じたり、それを自分で認めることが「ありのまま」だと思います。


怒りがあることを受け入れることで、自分の感情に素直に向き合うことが大切だと思います。

自分を認めること


おかよん:自分自身を認めることによって、心に余裕が生まれると感じます。その余裕があることで、相手の言動に対して冷静に向き合い、その背後にある意図や感情を理解しようとする姿勢が育まれると思います。


自己認識が深まることで、相手に対するエンパシーをより強化することができます。
余裕を持ちながら、相手に対しても自己認識と理解をもって接することが、自分らしく生きるための一歩となるのかもしれません。

日本エンパシー協会の認定講師について

現在、エンパシー協会には認定講師が10人在籍しています。これらの認定講師は、それぞれ異なる個性を持ち、多様なアプローチで共感の学びを提供しています。個性豊かな認定講師が在籍することで、受講者が自分に合ったスタイルで学ぶことができる環境が整っています。

おそらく、あなたに合った認定講師が見つかることで、共感の学びがより効果的なものとなるでしょう。エンパシー協会の講座に興味を持った方は、ぜひハルヤやおかよんに声をかけていただければと思います。